アニマルコミュニケーター岩津麻佳さん

「フェリシモ猫部」からお写真をお借りしましたhttp://www.nekobu.com/blog/cat/

「フェリシモ猫部」からお写真をお借りしましたhttp://www.nekobu.com/blog/cat/

去年、リコネクティブヒーリングのセミナー会場で出会って、FBでつながって、いつか個人セッションを受けたいと思っていた、アニマルコミュニケーターの岩津麻佳さん

ご縁があって、私が主宰している東京・新宿のレンタルサロンSOLOLAで7月31日、8月1日と「アニマルコミュニケーション講座」を開催してくださることになり、これはチャンス!とお願いして、7月31日の講座後に我が家にお越しいただいちゃいました!

「アニマルコミュニケーターって何?」という方もいらっしゃると思いますので、すごく簡単に説明しますと、「動物や鳥類や昆虫たちとお話(コミュニケーション)ができる人」。対面でも、写真を通してでもコミュニケーションができちゃいますし、すでに亡くなっている子でも大丈夫なのです。

この視線の先に「母」がいます

今回話を聞いてほしかったのは、私の母が飼っているオス猫の「クロ」。

とにかく母のことが大好きで、まるでストーカーのように常に母のそばで母を見ていて、姿が見えなくなると、しばらくは「アオーンアオーン」と切ない声で泣き叫んでいるのです。そのくせ、撫でたりかまったりすると嬉しくなりすぎちゃうのか、噛んだり引っ掻いたり、しかもかなり強い力なので、母の手や腕や足はひっかき傷と噛み傷だらけで、まるでDVに遭っている人のよう(><)。

訊きたかったのは、

・どうしてこんなに噛んだり引っ掻いたりするのか。
・やめてもらうにはどうしたらいいのか。
・ストーカーみたいになるほど母が好きなのには、何か理由があるのか(たとえば前世からの縁とか)。

そしていよいよ、セッション当日。
岩津さんが玄関を入ってきたときから、クロちゃんは「ニャーンニャーン」と大きな声で鳴いています。後で岩津さんに訊いたところ、「あれはご挨拶してくれていたんですよ」とのこと。
動物って、お話しができる人のことはすぐにわかるんですって!

そして、セッションが始まりました。

クロちゃんは、母のところにお客さんが来ると必ずテーブルの上に座ってお話を聞いているので、今回も当然の顔をして岩津さんのまん前に座りました。

「クロちゃん、こんにちは。はじめまして」
岩津さんが挨拶をするのをじっと見ていたかと思うと、鼻を指にくっつけ、ぺろぺろと手をなめ始めます。

「クロはもともと野良猫で、交通事故に遭ったのか、脚の骨が折れて血だらけの状態でウチの前にいたんですよ。ただ、最初からすごくなつっこかったので、前は誰かに飼われていたと思うんですけど、どんな人に飼われていて、どうして野良猫になっちゃったのか、わかりますか」

岩津さんがクロの目を見て尋ねますが、どうやら口が重い様子。

猫にもそれぞれ性格があって、おしゃべりな子もいれば、なかなかお話をしたがらない子もいるのだそう。

しばらくクロちゃんに話しかけていた岩津さん。
「家がなくなっちゃったんだって言ってます。青い瓦屋根の一軒家のおうち。このあたりにあったのかしら。でも、取り壊されちゃったみたいですね」

——飼い主さんはどんな人だったんでしょう?アニマルコミュニケーション2

「話したくないみたい。あまり良い思い出じゃなかったのかな。昔のことなんて別にいいじゃない、って。今が幸せだから、って」

―—幸せなんだ。よかった♪ 母のことは、どんな風に思ってるんですか?

どうやらまたも口が重い様子のクロ。プイと岩津さんに背中を向けてしまいました。

すると岩津さん、笑いながら
「すごく好きなんだけど、わざわざそんなことを口にできるか!って言ってます(笑)。言わなくたってわかるだろって。照れくさいみたいですよ。なんかね、昔の男の人みたいなの。『昭和の男』って言うのかしら。男は自分の気持ちをペラペラと口にしないものなんですって。男はだまって背中で語る、みたいな」

まさか、クロが「高倉健」のような「昭和の男」だったとは!(笑)

高倉健さん

高倉健さん

――起きているときは常に、あらゆる角度から母を見ていて、異常なぐらい「母が好き」って感じなんですけど、何か前世からの縁とかがあるのでしょうか。

「お母さまが心配なんですね。でも、それは別離の不安じゃなくて、お母さまの健康とか、いろんなことを心配しているんです」

黙な「昭和の男」から何とか聞き出そうと、岩津さんがじっとクロを見つめて、心の中で話しかけてくれています。

無言の時間がしばらく続き、岩津さんが放った一言は、思いがけないものでした。

「頼まれてきたんですって。お母さまを守るように」

――誰にですか??

「男の人みたい。お母さまとご縁の深い方で、もう亡くなっています」

――主人か、父かしら。(と、母)

棚に飾ってあった私の父親の写真を岩津さんに見せると、

「あぁ、この方です。『送った』っておっしゃってますよ。男と男の約束ですって。クロちゃんとご縁が深いのはお母さまじゃなくてお父さまのほうなのね。何かつながりがないと送れないから」

確かに、1999年に亡くなった父とクロには似ているところがたくさん。
母のことが好きなのに言葉には絶対に出さないところとか、クロみたいに引っ掻いたり噛んだりはしないけれど、愛情表現がなんか屈折しているところとか、ご飯の支度が遅いとプンプン怒るところとか(笑)。

「クロちゃん、よくやってるなって、ほめてますよ」

父がほめていると伝えられて、クロはブンブンと何度も力強くしっぽを振ります。

くろ岩津さん曰く、クロは「かわいいね~かわいいね~」と言われるより、「かっこいいね~!男の中の男だね~!」と言われたほうが嬉しいのだそう。

試しに「クロ、かっこいいね!ママを守ってくれてありがとね。男の中の男だね~!」と言ってみたら、これまで見たことがないぐらい激しく、しっぽを振って応えてくれました。

「クロちゃん、命あるかぎり、お母さまを守るって言ってます」

実はクロ、野良猫出身ゆえに年齢不詳だったのですが、岩津さんが見るところ、人間の年齢で80歳ぐらいかも、とかなり高齢だったよう。
「若い猫だと、『命あるかぎり』なんていう言葉は出てこないです」

なんてカッコいいセリフ!
さすが、我が家の「高倉健」

あ、うっかり忘れていましたが、一番知りたかったのは、「どうしたら噛んだり引っ掻いたりしなくなるか」でした。

「本気でダメだって言っていないでしょ? どこか可愛いなと思っちゃってて。クロちゃんは遊んでるつもりで噛んだり引っ掻いたりするんですよ。だから、引っ掻かれた傷とか血が出ているところとかを見せて、『ほら、クロちゃんは遊んでるつもりでも、私たち人間は皮膚が違うんだから、すごく痛いんだよ。もう絶対にしたらダメだよ』と厳しい声と顔で伝えてください。『こらっ!』って怒るだけだったり、ましてや叩いたりしてはいけません。ちゃんと言葉がわかりますから、きちんと話してあげてくださいね」

その後、母は噛まれたり引っ掻かれたりする度に、一生懸命にクロに話して諭しています。まだ「ついうっかり楽しくなっちゃって」はあるみたいですが、おかげさまで前みたいなDV状態ではなくなりました。

岩津麻佳さんの個人セッションを受けたい方はこちらをご覧ください ⇒ CLICK

「うちに来て、直接うちの子と話をしてほしい!」という方は、神戸からの交通費その他を負担すれば、岩津さんがおうちまで来てくれますよ。「私もお願いしたい!」という方を何人か集めて岩津さんをお招きすれば、お一人の負担が減るのでオススメです。

その他、年に数回、各地で「個人セッション会」が開催されますので、岩津さんのブログやFBで予定をチェックしておかれるといいと思います。ただ、「個人セッション会」はホテルなどで開かれるので、基本的に動物同伴は不可。写真をご持参いただいてのセッションとなります。

「私も、動物とお話ができるようになりたいっ!」という方はこちら ⇒ CLICK

岩津さん曰く、誰もが動物や植物、地球上に存在するすべてとコミュニケーションをとれる能力を持っているのだそう。

岩津さんの「アニマルコミュニケーション講座」を受講すれば、たった一日、数時間で、誰でも動物とコミュニケーションをとることができるようになります!ほんとです!(もちろん、熟練するには練習を重ねることが必要ですが)
(実は私も7月31日に受けてきました♪ そのお話は長くなるので、また今度(^_-)-☆

長いブログ、お読みいただき、ありがとうございました♪

※追記

岩津麻佳さんの本が出版されました!
『猫があなたに伝えたいこと』(イースト・プレス社)

猫たちは私たち飼い主のことをどんな風に思っているのか、どんなことを考えて生きているのか、さらには天国に旅立った猫の気持ちなど、これまで岩津さんが依頼を受けて、さまざまな猫たちにお話を聞いた実例がたくさん載っています。

猫を飼っている方はもちろん、ほかの動物たちと暮らしている方々にも、ぜひ読んでいただきたい本。動物たちとより深いコミュニケーションをとるためのヒントが詰まっています♪

ただし、電車の中で読まないほうがいいですよ。涙がこぼれちゃう危険性大!なので(^_-)-☆